[2/100]時間は有限

— 死ぬまでにやる100のことリストという前提 —

時間は有限である。
そんなことは誰でも知っている。だが、ほとんどの人は、それを前提に生きていない。

私たちは、時間があるように振る舞う。あとでやればいい、いつかやればいい、もう少し余裕ができてからでも遅くない。そうやって先送りにしたものは、静かに積み上がり、やがて手が届かない場所に消えていく。

不思議なことに、人は「時間がない」と言いながら、本当にやりたいことは後回しにする。緊急なものには反応するが、重要なものには先延ばしで対応する。結果として、人生は細切れの対応で埋まり、自分で選んだはずの時間は、どこかに溶けていく。

ここで一度、立ち止まる必要がある。時間は有限である、という事実を、頭ではなく前提として受け入れることだ。

「死ぬまでにやる100のことリスト」は、そのための装置である。
やりたいことを書き出すという行為は、単なる整理ではない。限りある時間の中で、何に時間を使うかを自分で決める、という宣言だ。

100個すべてを達成する必要はない。むしろ、全部はできない可能性の方が高い。それでもいい。重要なのは、何をやるかと同じくらい、何をやらないかを決めることだ。有限である以上、選択は避けられない。

時間が無限であれば、優先順位は必要ない。だが現実は違う。だからこそ、自分の時間の使い方に責任を持つ必要がある。誰かに決められるのではなく、自分で引き受ける必要がある。

100リストを書いていると、自然と気づく。あれもこれもはできない、という当たり前の事実に。そして同時に、本当にやりたいことはそれほど多くない、ということにも気づく。

時間は減っていく。これは避けられない。だが、どう使うかは選べる。
その選択を先送りにしないために、書いておく。

時間は有限である。
だからこそ、使い方は無限に近づけることができる。

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